ラ・バヤデール

夏の発表会へ向けて、ついに配役を発表!振付も開始し

ました!

しかし…、配役見てもみんな反応うすっ…💦😓

『ラ・バヤデール』ってどんなお話?私のはいったい何の役?

という感じの人がほとんどだったようです😅

白鳥やくるみ、眠りなどに比べるとマイナーかもしれませんが、インドを舞台にした素敵なお話🇮🇳

バヤデールとはインドの寺院の舞姫のこと(日本でいうと巫女さんのような感じでしょうか…)で、『ラ・バヤデール』は古代インドの舞姫の悲恋💜を描いた物語です。

まずは簡単にあらすじを…

第1幕 第1場

舞台はインドの寺院。大僧正の元、バヤデール達によって聖なる火を讃える儀式が行われている。そこへ舞姫ニキアも登場。ニキアの美しさに魅了された大僧正は神職を捨てる覚悟でニキアに言い寄るが固く拒まれてしまう。

儀式の後、愛するニキアが待つ寺院へやってくる戦士ソロル。2人は聖なる火の前で密かに愛を誓い合う。その姿を目撃した大僧正は激しく嫉妬し復讐に燃える。

第1幕 第2場

舞台はソロルが仕える領主ラジャの宮殿。ラジャは娘のガムザッティとソロルの結婚を取り決める。ガムザッティはソロルの姿に一目惚れ。ソロルは困惑するがラジャの命令には逆らえない。そこへ大僧正が訪れ、ニキアとソロルの秘めた関係をラジャに告げ口する。それを立ち聞きしてしまったガムザッティは、ニキアを呼び出し、自分の権威を見せつけてソロルは自分のものだと主張する。しかしニキアも譲らず、2人は激しく対立する。そしてガムザッティは恋敵のニキアを亡き者にしようと企てる。

第2幕 婚約式

ラジャの宮殿で、ガムザッティとソロルの婚約式が盛大に行われる。様々な踊りが披露され、舞姫ニキアも悲しみを堪えながら踊る。踊りの途中、ガムザッティの侍女から花カゴを渡されるが、ソロルに花を渡そうとした瞬間、カゴの中に仕込まれていた毒ヘビに噛まれてしまう。大僧正はニキアに解毒剤を渡すが、ガムザッティとソロルの仲睦まじい姿を見たニキアは、解毒剤を飲むことを拒み息絶える。

第3幕 影の王国

舞台はソロルの部屋。愛するニキアを失い絶望したソロルは、アヘンを吸い現実逃避して夢の世界へ。

ソロルは夢の世界で、死んで幻影となったバヤデールたちの中にニキアの姿を見つける。ニキアは自分を裏切ったソロルを許し、再び愛を近い合う。

第4幕

舞台は神殿へ。夢から覚めたソロルを待っていたのはガムザッティとの結婚式。祝宴が開かれる中、ソロルにだけはニキアの幻影が見えている。そして大僧正が式を執り行おうとした瞬間、突如雷鳴が響き神殿が崩れ落ちる。人々が逃げ惑う中、ソロルはニキアに導かれ、2人は永遠に結ばれる。

 

あらすじはこんな感じですが、今は4幕の寺院が崩れる場面は割愛されて、影の王国で2人が結ばれて終わり、というものが多いようです。

登場人物の名前が覚えにくいのと、人間関係が少しややこしいところが、バレエやってるのにバヤデールってどんな話だっけ?となりがちな所以かと個人的には思いますが…

大僧正がちょっと話をややこしくしている気がするので(笑)

愛し合うニキアとソロル

→偉い人の命令でソロルはニキアではなくガムザッティと結婚することに

→ガムザッティは目障りな恋敵ニキアを殺す

→愛するニキアを失った後悔で薬漬けになるソロル

→夢の中でソロルは愛するニキアと結ばれる

このくらいの感じで物語を捉えておけばわかりやすいかなーと思います。

今回アンレーヴの発表会でも初挑戦の作品!全幕をやるのは難しいので、お話をアンレーヴ版⁈に少しアレンジして1幕2幕のみで上演予定です。本当は美しい3幕の影の王国もやりたいところですが、それはまたいつか機会があったら…😀

1幕2幕はインドの雰囲気たっぷりで、衣裳もセパレートだったりベールがあったり、他の作品ではなかなか味わえない世界観なので、生徒たちにもたっぷり楽しんでもらえたらと思いながら作品作りに取り掛かっています!

今年はたまたまバヤデールブームなのか、今週末からは新国立劇場バレエ団、6月にはKバレエでも、『ラ・バヤデール』の公演があるようです!

お時間がある方は、この機会にぜひ観に行ってみて下さい!

ちなみに、すごく綺麗だけどちょっと眠くなりそうな第3幕は、舞台後方からコールドバレエが列になって1人ずつアラベスクで登場するのですが、最初に出る人はいったい何回アラベスクするんだ!!っていうくらいアラベスクをし続けるので、全部で何回やるのか数えちゃったりするのも眠くならずに楽しく見る秘策かもしれません😋

 

写真は一昨年相模原の文化祭で、バヤデールをやった時のものです。

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